乳腺と向き合う日々に

2025.02.14

乳がん自己チェックの始め方 本の内容

わたしは 歯磨きは親が子に教えて習慣にするもの、歯医者は自分で考えていくようになるもの、と考えています。

同様に 自己チェックは親が子に教えて習慣にするもの、クーポンをはじめとするマンモグラフィ検診や人間ドックは自分で考えていくようになるものと思います。

乳腺の自己チェックは歯磨き同様に、すべての女性が日常で習慣としてするものです。

この本は乳腺の自己チェックのマニュアルです。やり方を説明しています。

この本は、様々な理由で施設で行われているマンモグラフィを中心とした市町村による対策型検診を受けることができない方、年齢が若い、あるいは高齢のために対象ではない方、検診に行かないで不安を抱えている方、そうしたすべての女性のために書きました。
施設を受診して2年おきに検診を受けておられる方、実はその方も対象です。
検診を受けているけれども、受けていない娘がいて不安だ、母親にも検診を受けてもらいたい、けれど年齢を理由に受けてくれない、こうした方も実はすべて対象です。この本の対象はすべての女性なのです。

一人でも多く、実行してもらいたい、そしてそれを一人でも多く、周囲の大切な人に教えて一緒に始めてもらいたい、そのためにこの本を出しました。ですので、この本を手に取ることが難しい方もぜひ始めてもらいたい。

この本の肝心のカナメをここに提示します。

本 重要

この本の内容はこのページに集約されています。

このページを読まれて、この通りに実行してください。

そして直径が2cmよりも少しだけ小さなビー玉を手に入れて、それを胸に押し当てながら、まず自分が自己チェックを正しく、規則正しく始めましょう。
そしてそれができるようになったら、お母さんに、娘に、孫に、大事な人に、同じようにそのビー玉を手渡して、「生理後には必ず月1回は自己チェックをするようにしなさい。そしてもし自分の乳腺にこんな硬いしこりがあることに気がついたら、痛みがあるかどうかは関係ないんだよ。絶対この大きさになるまでに病院に行かなければいけない」 そう教えていただけるなら、この本を読む必要はありません。

これがすべてなのです。

あとはこれを補助する内容をまとめています。
下記にその項目を列記しましたが、その内容も、私のブログをずっと読まれていれば理解できます。目次から探していただいても見つかるかもしれません。

きちんと人間ドックや、市町村のクーポンで検診を受けていても、自己チェックは必要ですか?

なぜ毎年検診を受けていたのに、早期発見できずに進行がんで見つかることがあるのですか?

そもそもどうしてこんなに乳がんが増えているのですか?

乳がんは違和感や痛みを伴わないと言われますが、本当ですか?

自己チェックをしていたら本当に乳がんは見つかるのですか?まして早期で発見できるのですか?

もししこりに気がついたらどうしたらいいのですか?

これらについてその回答をする形でまとめています。これらは自己チェックを始める、その理由づけになればと思ってまとめた物です。短い本にするつもりでしたが、気づいたら、100ページを超える分量になっていました。

今 本当に乳がんに罹患される方は増えています。
そしてそれによって命を奪われてしまう方も非常に多い。しかし乳がんは自分でチェックできるがんなのです。今でも乳がんと診断される方の5割近くは結局自分で見つけておられるのです。
ただそのタイミングが遅いから、残念ながら進行して気づいているから、治療に難渋することになります。注意深く、正しく、規則正しく自己チェックしていれば、できるだけ早期で発見することは決して不可能ではないのです。

まずそれをご自身が理解して実践してほしい。そしてそれをできれば親から子へ、孫へ、伝えていってほしい。習慣として教えてやってほしい。そう考えてこの本を書きました。

もう一度 乳腺の自己チェックの必要性について、考え直していただけないでしょうか?