クリニックの実績

クリニックの実績(平成23年10月31日時点)

 マンモグラフィ検診による乳癌発見率の全国平均は約0.24%です。平成22年5月1日開院してから平成23年10月31日で1年と6ケ月が経ちました。この1.5年の間に乳腺関係で当院に診療で来院された方は2,783人でした(検診で来院された方を除く)。その内当院で乳癌と診断された患者さんは98人で、来院された患者さんが癌であった率は3.52%でした。マンモグラフィ検診より約15倍と云う高い比率で乳癌が発見されました。また98人の乳癌患者さんの内訳は早期乳癌54人・進行乳癌44人でした。現在のところ当院の早期乳癌の割合は約55%となり、全国平均約46%に比べて9%以上高い割合となりましたが、検診発見乳癌における早期乳癌比率約65%に比べるとまだまだ低い値でした。

にしはら乳腺クリニック来院数概要(平成22年5月1日~平成23年10月31日)
乳腺関連来院数 ・・・ 2,783名 (検診関係は除く)
発見乳癌総数 ・・・ 98名(早期乳癌 54名/進行乳癌 44名)

年齢階層別検出乳癌症例数(平成22年5月1日~平成23年10月31日)

 初年度の診療実績では30歳代の乳癌患者さんは進行癌の状態で多く発見されたものの、2年度に入ってから一転して半年の間見られませんでした。それに比べて40歳以上の乳癌患者さんが数多く発見され、全国平均に近い年齢分布になってまいりました。40歳代から60歳代までの患者さんは全体の72%以上の割合となりました。
そして、2年度から超早期乳癌とも云える1cm以下の乳癌患者さんが増加して、現在14例になりました(当院発見乳癌患者さんの内約14%も占めるようになりました。その上、最も小さい癌の大きさは3.8mmで、しかも乳管内に留まっている乳管内癌でした)。
 1年半経過後の診療実績で特徴的な現象が浮かび上がってきました。紹介先の医療機関から術後の治療情報が続々と入って来たところ、現在(平成23年10月31日時点)把握出来ている術後補助療法が内分泌単独治療である患者数は34名に達しました。やっと、抗癌剤を使わなくてすんだ患者さんは当院では乳癌患者さんの約35%を占めるようになりました。このような患者さんは超早期乳癌と乳房パジェット病の全て及び早期乳癌の一部の患者さんでした。その上、多くの患者さんが再び当院に帰られ、笑顔で通院され、共に喜びを分かち合っています。やはり超早期で乳癌を発見することができれば、ご縁のあった乳がん患者さんに大きな福音をもたらすことができると実感いたしております。にしはら乳腺クリニックの基本理念である「超早期乳癌で乳癌を発見する」にはまだまだ道のりは遠いですが、理想に向かって日々努力いたしたいと思っています。

穿刺吸引細胞診検査の月別実施数と
経皮的針生検による病理組織診断法の月別実施数の変化(平成22年5月1日~平成23年10月31日)

 乳腺疾患の診断学で最も大切なことは癌であるかもしくは癌ではないかを確実に区別することです。当院では超音波ガイド下の穿刺吸引細胞診検査法と経皮的針生検による病理組織診断法を用いて肌にほとんど痕を残さずに診断することができます。開院後1年と6ケ月が経ち、数えきれないほどの患者さんが来院され、超音波を用いた病理診断の精度も着実に高くなって来ました。今後も、1cm以下の病変に対して癌もしくは非癌に鑑別することを、画像と針先の感触及び乳腺病理組織像を組み合わせることにより、さらに研ぎ澄まして行っていきます。